現在、愛知県にお住まいの生徒さんと、オンラインで茶道のお稽古をしています。
最初のご縁は、ストアカで開催しているオンラインの茶道講座でした。
お話を伺ってみると、実は以前、茶道教室に通われていたことがあるそうです。
ただ、お仕事がお忙しく、定期的に教室へ通うことが難しくなり、数か月ほどで断念されたとのこと。
茶道に興味がなくなったわけではない。
やってみたい気持ちはあるけれど、「決まった日時に、決まった場所へ通う」ということが生活に合わない。
そんな方にとって、オンラインで茶道を楽しむという方法もあるのだなと、私自身も改めて感じたご縁でした。
現在は、ご自身のペースでオンラインのお稽古を続けてくださっています。
大阪と愛知。画面越しのお茶時間
オンラインのお稽古というと、
「画面越しで茶道ってできるの?」
「細かな手の動きまでわかるの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私のオンラインレッスンでは、Zoomを2画面使っています。
ひとつはパソコンから参加して、通常のZoomと同じようにお互いの顔を見ながらお話しする画面。
もうひとつは私がスマートフォンからZoomに参加し、手元を映すための画面です。
普段は顔を見ながらお話しし、実際にお茶を点てるときには、もうひとつの画面で私の手元を見ていただきながら一緒に進めています。
もちろん、同じ空間でお道具に触れながら行うお稽古とは違います。
でも、自宅にあるお道具を使って、自分の暮らしの中でお茶を点てられるのは、オンラインならではの良さでもあります。
そして、お稽古でお話しするのは、お点前のことだけではありません。
季節のこと、お道具のこと、和菓子のこと、茶道にまつわる文化や歴史のこと。
お抹茶をきっかけに、いろいろなお話が広がります。
大阪の私が、愛知の和菓子をご紹介(笑)
先日のお稽古では、和菓子の話になりました。
生徒さんは、ご自宅でお抹茶を飲むときには、必ずしも和菓子を用意するわけではないそうで、
「実は和菓子はあまり詳しくなくて」
というお話に。
愛知といえば、歴史ある和菓子屋さんもたくさんあります。
そこで、
「愛知なら、こんなお店がありますよ!」
と、なぜか大阪在住の私が、愛知にお住まいの生徒さんに愛知の和菓子をご紹介することになりました(笑)
私自身、愛知の老舗和菓子店・美濃忠さんの「初かつを」が大好きで、毎年大阪からお取り寄せしています。
季節になると、
「今年も初かつをの季節が来たなぁ」
と楽しみにしているお菓子のひとつです。
大阪に住んでいる私が、愛知に住んでいる方へ愛知のお菓子をご紹介する。
なんとも不思議で、ちょっと楽しいお茶時間になりました。
愛知と茶の湯の歴史
考えてみれば、愛知は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ゆかりの地。
茶道を学んでいると、茶の湯の歴史の中で、こうした人物の名前に出会うこともあります。
今は大阪と愛知。
離れた場所にいながら画面越しに一緒にお茶を点て、和菓子や歴史の話をしている。
昔の茶人が見たら、どんな顔をするのでしょう(笑)
オンラインだから距離は離れていますが、お抹茶一服から話がどんどん広がっていく楽しさは、対面のお稽古と変わらないのかもしれません。
福岡からもオンライン茶道体験
実は先日、ホームページを通じて、福岡県にお住まいの方もオンライン茶道体験に参加してくださいました。
その方も以前、1年ほど茶道を習われていた経験があり、薄茶のお点前をしたり、濃茶のいただき方を学んだりされていたそうです。
その後、生活環境の変化をきっかけにお稽古から離れることに。
そして、もう一度茶道に触れてみたいと思われたとき、
「今度はお点前だけではなく、茶道にまつわる文化や歴史についても知りたい」
とインターネットで探され、私のホームページを見つけてくださいました。
大阪にいる私のホームページを福岡の方が見つけてくださり、オンラインで一緒にお茶を楽しむ。
インターネットがなければ、きっと出会うことのなかったご縁です。
一度離れた茶道を、もう一度
愛知の生徒さんと福岡から体験してくださった方。
お二人のお話を伺っていて、ひとつ共通していることに気づきました。
それは、
「以前、茶道を習っていたけれど、何らかの理由で一度離れている」
ということです。
仕事が忙しくなったり、生活環境が変わったり。
茶道が嫌になったわけではなくても、その時の暮らしと「教室へ通う」という形が合わなくなることはあります。
でも、何年か経って、
「もう一度、お茶をやってみたい」
と思うこともある。
そんなとき、昔と同じように教室へ通うことだけが、茶道を再開する方法ではないと思います。
今の自分の暮らしに合わせて、自宅からオンラインでもう一度始めてみる。
そんな茶道との付き合い方があってもいいのではないでしょうか。
オンライン茶道でご用意いただくもの
自宅教室では、お稽古に必要なお道具はこちらでご用意しています。
一方、オンラインの場合は、お抹茶・茶筅・お茶碗など、実際にご自身で使うものをご用意いただく必要があります。
今回ご縁をいただいたお二人は、以前に茶道を経験されていたため、お道具もすでにお持ちでした。
「昔習っていたときのお茶碗や茶筅が、家に眠っている」
という方なら、そのお道具をもう一度出してみるのもいいかもしれません。
もちろん、「何を用意したらいいかわからない」という場合は、事前にご相談ください。
必要なものを一緒に確認しながら始めていただけます。
今の暮らしに合った形で茶道を
テーブルで気軽に楽しみたい。
畳で茶道に触れてみたい。
昔習っていた茶道を、もう一度やってみたい。
お点前だけではなく、茶道にまつわる季節や和菓子、文化や歴史についても知りたい。
人によって、茶道を始めるきっかけも、楽しみたいことも違います。
私の教室では、「こうでなければならない」という形よりも、その方が今の暮らしの中で無理なくお茶を楽しめる方法を一緒に考えることを大切にしています。
一度離れた茶道を、今の暮らしに合った形でもう一度。
遠方の方や、定期的に教室へ通うことが難しい方には、オンラインという選択肢もあります。
お抹茶一服から、また新しい茶道の時間が始まれば嬉しいです。
